複数社の保険商品を取り扱っているので比較検討や商品選びに悩んだときにご活用ください。保険の一括資料請求や比較検討なら保険資料請求.com

さまざまな保険種類を一括で請求できます

ホーム医療保険緩和型医療保険がん保険生命保険定期保険収入保障保険就業不能保険個人年金保険学資保険介護保険
ホーム > 外貨建保険 > 【2023年版】外貨建て保険マニュアル!完全保存版
日曜日: 2023/03/26

【2023年版】外貨建て保険マニュアル!完全保存版

  • 外貨建保険

初回投稿日:2019/5/28 最終更新:2023/3/26
 

「聞いたことはあるけどよくわからない」

外貨建て保険に対して、そういった印象を持っている方は結構多いのではないでしょうか。

難しそうだし、面倒くさそうだし、そもそもわからないから興味もわかない。自分にはあんまり関係ないかな、という方が殆どだと思います。

確かに、今までは他の選択肢がありましたから、特別『外貨建保険で』とは考えなくてよかったかもしれません。

ただこれからは、やるかやらないかはまず置いておいて、保険商品の概要くらいは把握しておいたほうがいいかもしれません。

そこで今回は『なぜ今把握しておいた方がよいのか?』といった点も含め、今回は簡単に外貨建て保険についてご説明していきます!

是非この機会に一度確認してみてくださいね。

そもそも外貨建て保険とは?

通常の保険は、¥で保険料を払って日本の中で¥を使って運用、受取も¥で行います。

それに対して外貨建ては、外国のお金、例えば$で保険料を払ってアメリカの中で$を使って運用、受取も$で行うのが原則です。(※商品によっては¥で保険料を払って運用は$。受取は¥の場合や、¥でも$でも受け取れる、というものもあります)

¥ではなくて、$でお金を動かす。という基本から、まず押さえておきましょう。

ちなみに、商品によってはオーストラリアドルやユーロで運用する保険もありますが、大多数がアメリカドルなので今回はアメリカドルで説明します。

では、なぜ日本にいながらにして、わざわざなれない$を使った保険を検討するのでしょうか。

その理由についてご説明していきます。

なぜ今注目される?外貨建て保険

その答えは、円建ての保険ではお金を増やし辛くなっているからです。

そもそも日本では低金利が長く続いていましたが、2016年2月のマイナス金利導入で、初めて国債の利回りがマイナスになりました。

保険会社は主な運用を国債で行っている為、国債の利回りがマイナスとなり、増えるどころか減ってしまう状況になると、保険会社は今までのようにお金を増やすことができません。

現在の利回りはマイナスでこそなくなったものの、それにしても超低水準のまま推移しています。

その為、これ以上の販売も難しく、現在は貯蓄型の保険が続々と販売停止になったり、商品改定が行われて利率が低くなったりしています。学資保険や、低解約返戻金型終身保険等が代表的な例です。

今まで評判がよく、選ばれていたものがなくなってしまった。では、今からは何を選ぼう?そこで今まで選択肢になり辛かった、外貨建て保険が注目されだしました。

日本円に比べて金利がいい外貨で運用したほうが増える可能性が高い。これが、話題になりだしたきっかけです。

最大の魅力『利率の高さ』

先ほど、日本の保険会社は主に国債で運用していて・・・とお伝えしましたが、では現在その利回りはどうなっているのでしょうか。

日本とアメリカの両国の状態について確認してみます。

■現在(2023/2/14)の10年国債利回り
日本:0.49%
アメリカ:3.69%

出典元:Bloombergから抜粋

利率の違いは一目瞭然です。

今までの推移からしても日本よりアメリカの利率は相対的に高く、日本の金利がどんどんと低迷化していくにつれて、外貨の可能性に注目する流れになってきています。

詳しくはまた後程数字を使って説明しますが、外貨建て保険の最大の魅力は『金利が高く運用に有利』と『高い予定利率』の2つの部分です。

ただ注意いただきたいのは、ここだけ聞くと非常に良い保険のように感じますが、リスクも当然あるということです。

メリットデメリットについて、後程詳しく説明していきます。

外貨建て保険を知ろう

前項の中で『ドルを使って運用する保険である』という前提と、『高い利率を活用しドルで増やしていく保険である』というメリットをお伝えしました。

ただ、この内容だけではまだまだ外貨建て保険について理解するには足りないと思いますので、ここからは実際の数字も交えながら、もう少し具体的に説明していきます。

★外貨建て保険の相談予約はこちらから⇒『保険無料相談.com|無料相談フォーム』

言葉を知ろう

まず具体的な内容に入る前に、外貨建て保険の説明で出てくる言葉の説明から始めていきます。

メリットデメリットの説明でも用語は出てくるので、最初に確認しておきましょう。

外貨建て 支払いや運用などが外貨で行われること。
為替レート 為替相場ともいう。別々の通貨を売り買いする時の交換比率のこと。
円安 円の価値が安くなり、対する外貨の価値が高くなること。昨日は為替レートが$1=¥100だったが、今日は$1=¥110になったという場合だと、今日は100円を出しても1ドルが買えないので、円が安くなってしまった。ということがいえる。
円高 円の価値が高くなり、対する外貨の価値が低くなること。昨日は為替レート$1=¥100だったが、今日は$1=¥90になっていたという場合だと、今日は100円を出すと1ドルが買える上、10円おつりがくるので、円が高くなった。ということがいえる。
為替差益 ドルを買ったときよりも売るときのほうが円安だった結果、利益が出ること。$1=¥100の時に買ったが、売った時に$1=¥110円だった場合、10円利益が出ていることになる。
為替差損 ドルを買ったときよりも売るときのほうが円高だった結果損をしてしまうこと。$1=¥100の時に買ったが、売った時に$1=¥90だった場合、10円損をしていることになる。
予定利率 保険料を決める時の率の一つ。預かった保険料を運用した結果、このくらい増やせると見込める率。

メリット4点

言葉の確認をしたところで、外貨建て保険のメリットをお伝えしていきます。
こちらは、大きく4点。

最初にお伝えした外貨建て保険の最大の魅力、『金利が高く運用に有利』『高い予定利率』の部分に関しても詳しくお伝えしていきます。

①金利が高く運用に有利

最初の方で日本とアメリカの10年国債の利回りをご紹介しましたが、現時点ではアメリカの方が高い水準で運用することができます。

実際の保険商品で見てみるなら比較のポイントは予定利率になりますが、多くの外貨建て保険で予定利率は3.0%前後で設定されている保険が多く、対して円建ての終身保険だと、精一杯高くても1.0%程度です。
この数値を見ても、単純に増え方が違うことが読み取れます。

外貨を検討するきっかけになるには、十分なメリットかと思います。

②予定利率が高く、その分保険料が割安になる

一つ目のメリットに付随するものになりますが、見込める利率、予定利率が高いとその分保険料を安くすることができます。

どういうことかというと、見込める利率が高ければ「500万円将来的に欲しいなら、350万円元手として支払ってください。150万円はこっちで増やします」という約束ができます。

逆に見込める利率が低ければ「500万円将来的に欲しいなら、450万円元手として支払ってください。50万円はどうにか頑張って増やします」となります。

よって外貨建てのほうが、予定利率が高いため少ない保険料で保障を準備することができ、割安になるという訳です。

③為替差益で得をする可能性も

外貨建て保険は運用して増やすだけではなく、$を¥に変えるタイミングによっては『為替差益』が発生する可能性があります。

為替差益については言葉の確認で説明していますが、ここではもう少し具体的に、数字を使ってみてみましょう。
例として下記のような保険契約があったと仮定します。

総払込保険料:5.0万ドル
払込満了直後の解約返戻金:5.5万ドル

例えば払込期間も受取時も$1=¥100だったとすると、上記の例を日本円にするとこのようになります。

総払込保険料:5.0万ドル×100円=500万円
払込満了直後の解約返戻金:5.5万ドル×100円=550万円

差額は50万円、返戻率は110%になりますが、これは保険の運用で50万円増えたというだけです。
為替差益といえるのは、保険料を払ったときより受け取るタイミングで円安だった場合に、運用効果以上に出た利益の部分です。

具体的に言えば、払込時の為替レートは$1=¥100で、受取時は$1=¥110という場合は為替差益が発生します。
この場合で改めて日本円にすると、このようになります。

総払込保険料:5.0万ドル×100円=500万円
払込満了直後の解約返戻金:5.5万ドル×110円=605万円

差額は105万円、返戻率は121%になり、先ほどのどちらも$1=¥100だったときと比べて55万円増えている部分が、為替差益になります。

このように、丁度両替するときにドルの価値が上がり、円の価値が下がっていれば、運用効果以上のお金を手にすることができます。これが外貨建て保険の特徴といえます。

※注意!実際は払込期間中も為替レートは変動し、また受取時は必ずしも円安であるという保証はなく、為替差益が出ることを確約しているものではありません。これはあくまで一例になります。

④リスク分散ができる

最後に外貨建て保険ならではの『リスク分散ができる』という点についてご紹介します。

簡単に言えば、資産を$と¥とに分けて持っていれば、¥の価値が大幅に下がることがあってもダメージを軽減することができる、という内容です。

例を挙げると、よく言われるのがインフレリスクへの対応です。

インフレというのは物価が上昇していることを言い、極端な例でいえば今まで100円で買えたものが200円になったとします。
この場合、表現の仕方としては“ものの価値が2倍に上がった”とも言えますが、同時に“100円の価値が半分に下がった”とも言えます。

つまり、物価が上がるということは、同時に通貨の価値が下がることでもあります。

そうすると、普段の生活がつらいという大変さが出てきますが、それ以上に、今まで¥で貯めていた預貯金の価値が下がるということのほうが実は深刻です。

例えば30年間毎年2%ずつインフレが続いて行ったと仮定します。

そうすると老後の為に1000万円用意していたとしても、実際にそのお金が必要になった時には、額は1000万のままではありますが、実質の価値としては今の552万円程度の価値まで下がっているという計算になります。
約半分にまで価値が落ちてしまうわけですね。

これは非常に極端な例ではありますが、ただ実際現在の日本の方向性としてはインフレにしよう!という動きなので、ここまでの落差とは言わないまでも、大なり小なり影響は出てくる可能性があります。

では、そのリスクに対してはどのように対応したらよいのでしょうか。
ここで、選択肢として外貨への“通貨分散”という案がでてきます。

“通貨分散”とは、¥でも$でも資産を準備しておけば、通貨価値が変わった時にリスクを軽減できる。という考え方です。

例えば、¥で500万円、$で500万円分を用意しておけば、先ほどの例で挙げた30年間毎年2%ずつインフレが起こったとした場合に¥は276万には減りますが、500万円分の$は直接的な影響はありません。

むしろ、円の価値が下がっている為ドル高円安になっている可能性があるので、¥の価値が下がった分を補填してくれる可能性もあるというわけです。

メリットまとめ

予定利率が高く少ない元手で保障を確保でき、その上運用に有利で増やせる可能性が高い。
さらに両替のタイミングで円安が進んでいれば為替差益も手にできる可能性がある。
かつ外貨で資産を持つことによりリスク分散も可能。

★外貨建て保険の相談予約はこちらから⇒『保険無料相談.com|無料相談フォーム』

デメリット2点

では次にデメリットもお伝えします。
こちらは2点。先ほどのメリットも、見方を変えれば・・・という部分もあります。

外貨建て保険はこのデメリットの方を、きっちり理解しておくことが大事です。

①為替差損で元本割れする可能性も

これは先ほどご紹介した③のメリットの部分も、状況が変わればデメリットになり得るという内容になります。

先ほどは『為替差益』で得をするかも、とお伝えしましたが、逆に$を¥に変えるタイミングによっては『為替差損』が発生する可能性もあります。

メリットの説明の時に使った例で、今度は逆を考えてみましょう。

総払込保険料:5.0万ドル
払込満了直後の解約返戻金:5.5万ドル

『為替差損』が発生するのは払ったときは$1=¥100で、受け取るときはそれ以下だった場合です。$1=¥100以下で、計算してみます。

総払込保険料:500万円($1=¥100)
払込満了直後の解約返戻:
$1=¥95だと・・・522.5万円
$1=¥90だと・・・495.0万円

運用して増やしている分もあるので、$1=¥95の時は元本割れとまではいきませんが、増え幅は22.5万円程度に落ちてしまっています。

また$1=¥90にもなると、さすがに元本割れする結果に。

外貨建ては為替レートの影響を良くも悪くも受けるので、そもそも払い込んだ保険料を割り込んでしまうリスクがあることも、しっかり理解しておきましょう。

②円建てにはない手数料=コストがかかる

外貨建て保険には独特のコストがあります。
わかりやすいところでいうと両替手数料というもの。

海外旅行をしたことがある方ならご存知かと思いますが、$を¥に変える時、¥を&に変える時には手数料がかかってきます。

外貨建て保険でも同様に保険料を振り込む際に¥を$に変えるので手数料がかかりますし、受け取るときにも$を¥に変えて受け取りますから、その時も手数料がかかります。

手数料は保険会社によって変わることがあるので気になる保険会社があればHPをご確認いただくのが正確ですが、下記前後の手数料を設定している保険会社が多い印象です。

1ドル買うのに必要な手数料 ・・・ 1ドル当たり0.5円
1ドル売るのに必要な手数料 ・・・ 1ドル当たり0.01円

なんだその程度か、と思われるかもしれませんが、1ドルあたりにかかってくるので意外と積もり積もれば大きな違いになります。

外貨建て保険を検討しようと複数社見るのであれば、ここも確認して比較のポイントにしてみてください。

また、両替手数料だけでなく、他にも外貨建て保険独特な契約を維持するための費用等、円建てにはかからないようなコストが他にもあります。

運用には有利な外貨建て保険ですが、それを維持するためにはコストもかかってくる、ということを押さえておきましょう。

デメリットまとめ

為替レートの変動はメリットもあれば半面デメリットにもなりえます。
また、円建ての保険よりも維持コストがかかるため、見込める利率とコストのバランスを見て判断することが必要です。

検討時のポイント2点

ここまでで、外貨建て保険の概要と、メリットデメリットをお伝えしました。

ご紹介した内容は外貨建て保険であれば共通して言えることなので是非押さえておいていただきたい内容になりますが、あとは実際検討するとなった時、商品ごとに注意してみていただきたい点があります。

当たり前の部分でもやはり大事なところとリスク回避策、合わせて2点です。

①予定利率が何%か

保険会社によって最低保証利率は異なります。

外貨建て保険の魅力は何と言っても予定利率の高さですから、複数社を見比べようとなった時はまずここを確認してみてください。

保険商品は保障など他の情報での比較も大事です。
ただ、増える可能性がどのくらいあるかもやはりポイントにはなりますので、最低保証利率は確実に押さえましょう。

②受取通貨がドルでも可能か

次に、受取の通貨がドルにできるかも大事です。

デメリットの部分で“受取時の為替レートによって為替差損が出る可能性がある”とお伝えしましたが、支払が円でしかされない商品を選んでしまった場合、万が一の事態が起こった受取時の為替レートがダイレクトに影響してきます。

円高だった場合、先ほどの例のように元本割れを起こしてしまう可能性も・・・。

そこで、為替リスクを回避できるように、ドルでも円でも受け取れる商品を選ぶのがポイント!

受取のタイミングが円安だった場合は円で受け取ればOKですし、もしも受取のタイミングが円高だった場合は一度ドルで受け取っておいて、円安になったタイミングで両替を行うことで為替差損を多少なりとも回避することができます。

ポイントまとめ

メリットを最大化し、デメリットのリスクを減らす。
この二段構えが外貨建て保険の検討をするうえでの重要ポイントになります。

デメリットに関してはゼロにすることはできませんが、軽減することは可能です。

『なんか怖いからやめておこう』ではなく、一度中身を詳しく見てみてから、自身にあっているのかどうかを考えてみていただければと思います。

少し寄り道。外貨で増やす、別の選択肢「FX」

ここまでで、簡単に外貨建て保険の概要、メリットとデメリットをお伝えしてきました。

保険ならではという部分もありましたが、ほとんどは外貨ならでは、という内容の割合が大きかったと思います。

その為、もしかしたら、今これを読んでくださっている方の中には「外貨での準備が良い側面があるのはわかったけど、別に外貨で準備さえすれば別に保険じゃなくてもいいのでは?」と考えている方もいるかもしれません。

そこで、保険以外で外貨を活用する方法の一例として、FXについても、簡単にではありますがご説明します。

あくまで共通点は『外貨を活用』という所だけで、これから紹介するものは保険ではないので比較はできませんが、参考までにご覧ください。
※そういうのは興味ない、という方は読み飛ばしていただいて構いません!

★外貨建て保険の相談予約はこちらから⇒『保険無料相談.com』

FXとは?

よく耳にはするけど実際よくわからない、という方もいるのではないでしょうか。
FXも、外貨を利用した仕組みです。正式名称は『外国為替証拠金取引』。

中身はどういうものかというと、すごく簡単に言うと為替差益を出すことを目的とした両替です。
$1=¥80の時に円をドルに変えて、$1=¥100になったらドルを円に変えて20円の利益を出す。
これがFXの目的です。

例えばこの場合は1ドルあたり20円の利益にしかならないので、FXで増やしたい!と思うのであればドルを大量に持つことが必要。

たとえ1ドルあたりは20円の儲けでも1千ドル持っていれば2万円の儲け、1万ドル持っていれば20万円の儲けが出ます。

20万円ともなると儲けた!という気分になりますが、でもそのためにはそもそも元手に1万ドルないといけませんから、$1=¥80の時に両替していたとして元手が80万は必要です。結構初期投資が必要ですよね。

小分けにして毎月200ドル(1.6万円)買ったとしても50ヶ月(4年2ヶ月)かかりますし、倍の400ドル買ったとしても25ヶ月(2年1ヶ月)かかります。
増やしたい、と思ってもなかなか先が長そうな話ですよね。

少ない元手で大きな取引『レバレッジ』

前述の通り、元手がないと利益を生みづらいFX。

そこで注目したいのが、FXの特徴の“レバレッジ”というシステムです。
これは何かというと、自分が実際支払っているお金を担保にして、その数倍、何十倍の金額の取引ができるというもの。

上の例、$1=¥80の時でいえば、8万円をドルに変えれば通常1千ドルになります。なので$1=¥100になったところで2万円の儲けにしかならない・・・。これが基本です。ですがレバレッジをかけることにより、本来自分が持っている額以上の取引ができてしまうので、先ほどの8万円の元手であっても10倍のレバレッジにすれば80万円分の取引ができることになります。

すると1万ドルの取引ができ、$1=¥100になれば20万の円の儲け、利益も10倍!ただし、損失が出たときも10倍になってしまうので、やり方には要注意です。

ちなみに、以前まではレバレッジ400倍なんていう倍率(1万円で400万円分の取引)もありましたが、上がり下がりしたときの振れ幅が大きすぎる、ということでレバレッジの規制がかかり、現在日本では最大25倍までとなっています。

いうなれば預金の利息『スワップポイント』

FXでお金を増やしたいと思ったとき、為替差益だけでなくこのスワップポイントというのも見逃せません。

これは何かというと、銀行貯金の利息をイメージしてください。
ではその利息はどのくらいつくのかというと、取引をした2つの通貨の金利の差分です。

ここでは、日本円は低金利、外貨のほうが高金利、と状況の方が有利に働いてきます。

具体例として、日本円の年利が0.5%で、アメリカドルの年利が2.0%だった場合で説明します。
この時の金利差は1.5%なので、年利1.5%というイメージ。

例えば$1=¥100の時、100万円を1万ドルに変えて、年利の差が1.5%のまま1年続いたとしたら150ドルが利息のような形で利益として帰ってきます。
金利、レートが同じだとすると、日本円にして1.5万円が増える、というイメージです。

それが日割り計算されて、日々割り当てられます。でもこれはあくまでイメージ。

日々金利は少しずつですが変動するので日々同額とは限りませんし、実際の受取は手数料も引かれた金額になります。

スワップポイントで注意が必要なのは逆に金利が高い通貨で、金利が低い通貨を購入すると、差額はマイナスになってしまうこと。

年利2.0%のアメリカドルで年利0.5%の日本円を買ったとしたら、-1.5%。
この場合は逆に日々スワップポイントが引かれる側になります。
かつレバレッジをかけていたとしたらその倍率と同じだけ損も得も膨らみますので、注意をしましょう。

FXはコストが安い。売り買いの差額『スプレッド』

FXも外貨を利用しているので、当然売り買いするときは手数料がかかります。
FXの場合、この手数料は比較的安いです。

FXでは売り買い時の価格の幅をスプレッドと呼び、業者によって違いますが日本円とアメリカドルの売り買いの価格の差は0.003円程度のところが多い様子です。

外貨建て保険のデメリットで両替手数料、コストがかかる、という所で生命保険が設定している両替手数料例を紹介しましたが、例であげた手数料の売り買い時の価格の幅は0.51円なので、FXのほうが1ドルあたり0.507円お得な訳です。

あえて比べてみたら・・・外貨建て保険との違い

ここまで、同じ外貨を利用したFXについて簡単にご説明させていただきました。

最初に書いた通り、外貨建て保険とFXの共通点は外貨を活用という所だけ。
全くの別物ですから比較する対象には本当はなりません。
それでもあえて比べてみるとしたら、当然の部分も含めて、下記の事がいえると思います。

流動性

FXは為替差益を求めて売り買いするので流動性は高い。

外貨建て保険はあくまで保険、続けていくことが大事で早期解約は前提にないので流動性は低い。

利益の出方

FXは長期で続けた場合、スワップポイント(2つの通貨の金利差)で少しずつ利益を出すことは可能だが、大きな利益は基本為替差益。
長期運用をしてもレートが同一だと利益が出づらい。

外貨建て保険は長期で続けた場合、保険会社が運用しその分だけアメリカドルの資産自体を増やしてくれるので、レートが同一でも利益がでる。

コスト

FXのほうが両替手数料(スプレッド)は安く、全体的なコストは外貨建て保険に比べてかからない。

外貨建て保険のほうが両替手数料は高く、かつ保障を維持するためのコストもあるため、全体的コストはFXよりかかる。

保障額

FXは保険でないので、当然亡くなった際の保障はないし、固定額の保障はない。

外貨建て保険は契約時に定めたアメリカドルの死亡保障額は確定されている。

税金

FXは保険ではないので、その資産に関しては死亡時相続税の課税対象になる。

外貨建て保険は保険なので、死亡時の相続には非課税枠があり(500万円×法定相続人の数)相続税対策ができる。

保険料控除

FXは保険ではないので、年末調整時保険料控除の対象にならない。

外貨建て保険は保険なので、年末調整時保険料控除の対象になる。

まとめ

以上、FXのざっくりとした概要や、保険と無理やり比較したときの違いをご説明しました。

個人的な考えですが、投資をして資金を増やしたいと考えている方で、十分に余剰資産があり、死亡保険も十分入っていて、為替レートが上がり下がりしてもメンタルを保てる方はFXもいいかな、と思います。

ただし、FXで利益を出すためには売り買いのタイミングの判断を適切にしたり、そのためには世界の動きを見て予測したり等、なかなか一筋縄ではいかない部分は当然あるので、利益につなげられるかは経験を積む必要や、そもそもの向き不向きはあると思います。

最初でも書いたように、そもそも外貨建て保険とFXでは全く別物なので比較して並べること自体がおかしいのですが、外貨建て保険が運用に有利であるという一面で他の外貨を使った運用と比較されることが多いようだったのであえて話題にさせていただきました。

資産を外貨に分散させるという目的でいえば確かにFXも有効な手段ですし、コスト面でいえば安く抑えることもできますが、あくまでFXは投資。外貨建て保険は保険です。

改めて自分は何が欲しいのか、何を目的としているのか、そして実際自分には合うのか、という部分で判断していただければと思います。

外貨建て保険がおススメの場合、おススメできない場合

さて、脱線もしながらここまで進んできましたが、外貨建て保険の概要とメリットデメリットをお伝えしてきました。

この章では、今まで上げた内容を交えた上で、私の私見ではありますが具体的にどういう方におススメできるか、できないかをお伝えできればと思います。

メリットから、こんな人にはおススメ

①死亡保険を備えつつ、資産運用も期待したいな、という人

確実な死亡保障だけを求めるなら円建てでいいと思いますが、運用効果も求めたいなら外貨建て保険は選択肢としておススメです。

②資産運用はしたいけど、まとまった額は用意できないなという人

先ほどFXも簡単に説明しましたが、資金がある程度ないと増やし辛い側面があります。

レバレッジをかければ少ない元手でも増える可能性もありますが、これはハイリスクハイリターンなので慎重に判断が必要です。
最初にまとまっては準備できないけど、月々なら払えるかな、という方であれば、外貨建て保険も選択肢にしていただければと思います。

③外貨を使った運用は興味があるけど自分で判断するのはムリという人

FXの紹介で「為替レートが上がり下がりしてもメンタルを保てる方なら」と書きましたが、これは意外と重要だそう。
下がってしまうと「これ以上損したくない!」と思ってしまいすぐに手放して損をしたり、逆にすこし上がった時に「怖いからもう売ろう!」と思って少ない利益で確定したりということはざらにあるそうです。

FXのスタイルはそれぞれですが、頭も使えば精神力も消耗するのは間違いないことなので、ちょっとそこまでは・・・という方は外貨建て保険も考えてみてください。

④外貨で資産を持ちたい・残したい人

例えばよく海外旅行に行く、将来は海外に移住したいと思っている、子供を留学させたい、といった要望がある方には外貨建て保険がおススメできます。

為替レート次第で元本割れの可能性があるというのはあくまで日本円に戻すからなので、まとまった額の外貨が資産として欲しいのであれば外貨建てで問題ありません。

デメリットから、こんな人にはおススメできない

①絶対に確実な額の保障を準備したい人

子供が18歳の時に絶対200万は欲しい、それを切ったら絶対に困る。という場合だと、外貨建て保険は受取時の為替レートで日本円に直した時の額が決まるので、その時の相場によっては受取が200万円を切ってしまう可能性もあります。

払込期間を短くして受取まで余裕をもって契約すれば、円高になるまで日本円に変えるタイミングを待つという方法でデメリットの軽減もできますが、払込期間が短くなれば月々の支払い額が大きくなるのでそこはお財布事情次第になります。

②絶対に減ったら困る資産で運用したい人

何度もお伝えしているように為替レートによって日本円での受取額が左右される外貨建て保険なので、元本割れする可能性をゼロにはできません。

なので、絶対に減られては困る、という資金・・・例えば老後の生活の基礎となるような、確実に必要な資産を外貨建て保険に費やすのはお勧めできません。

まとめ

簡単にではありますが、おススメできる場合できない場合をご紹介しました。
ざっくりとご紹介したので、あくまで参考までに見ていただければと思います。

本当に合うか合わないかというのは、下記なども踏まえて考えなければいけません。
●実際の現在の生活(毎月保険料が変わったとしても大丈夫か?)
●現在の預貯金(どのくらい余剰があって使えるのか?)

あとはもっと大事なのは考え方と、理解度です。どんなにいい商品であったとしても理解できていなければ効果的に使うことはできません。外貨建て保険は少しややこしいところがあるからこそ、きちんと勉強して、話を聞いて納得したうえで検討に入っていただきたいと思います。

★外貨建て保険の相談予約はこちらから⇒『保険無料相談.com|無料相談フォーム』

総括

今回は外貨建て保険を検討するにあたっての概要、メリットデメリットと、周辺知識について書かせていただきました。
色々あったので、最後にまとめておきます。

そもそも外貨建て保険とは

外貨建て保険は外貨で保険料を支払い、外貨で運用される保険。
日本が低金利で思うように運用し増やすことができなくなっていることから、外国の金利の高さを利用しようと注目されている。

外貨建て保険の概要

①メリットは大きく4つ
・運用に有利
・予定利率を高く見込める分保険料が割安
・為替差益でより利益が出る可能性がある
・リスク分散ができる

②デメリットは大きく2つ
・為替差損のリスクがある
・円建てにはかからないコストがある

③デメリットが発生する可能性を軽減できる方法が2つある
・予定利率の高い商品を選ぶ
・受取通貨が外貨を選択できる商品を選ぶ

外貨を使った運用、別の選択肢としての「FX」

①FXとは簡単に言えば為替差益を求めて行う通貨の両替
②本来の金額の最大25倍の取引ができる。
→利益も損も同じ倍率になるので、レバレッジが高ければ高いほどハイリスクハイリターン。
③やり取りしている通貨の金利差により利子がつくが、逆に利子を払う側に回ることもある。
→レバレッジをかけていればこの利子も同じ倍率になる。
④外貨建て保険に比べて、両替手数料=コストは抑えられる
⑤外貨建て保険とはそもそもモノ自体が違うので、情報収集後に総合判断を。

長い内容になってしまいましたが、いかがだったでしょうか。

あまり詳細まで見ることがない方も多かったのではないかと思いますが、円建ての貯蓄系といわれていた保険がどんどんと販売停止になってきている今は、「何となく避ける」ではなくて一度選択肢としてみていただきたいです。

ただ、やはり一般的な保険よりもややこしいという側面はどうしてもありますので、もしお悩みであればぜひ一度対面での無料相談のサービスのご利用も検討されてみてください!

相談をしたうえで、自分には外貨という選択肢があっているのか判断いただければ、より納得度の高い検討をしていただけるかと思います。

★外貨建て保険の相談予約はこちらから⇒『保険無料相談.com|無料相談フォーム』

No related posts.

関連サイト

  1. 保険無料相談.com
  2. 保険ネット申込.com
  3. 損保ネット申込.com
  4. 少短ネット申込.com

新着記事

  1. 【公的制度解説】出産の費用は心配いらない?出産育児一時金について(2023/03/29)
  2. 失業保険(失業手当)を正しくもらおう!特定理由離職者の手続き(2023/03/28)
  3. 医療保険の給付金請求で損をしないために!確認したい請求の基礎とタイミング(2023/03/27)
  4. 【2023年版】外貨建て保険マニュアル!完全保存版(2023/03/26)
記事一覧へ

ピックアップ

  1. 【周辺知識】後から後悔しないために!奨学金制度と教育ローンの基礎を確認(2023/03/25)
  2. 【2021年版】学資保険マニュアル!完全保存版(2021/12/15)
  3. 『1人当たり教育費は最低1,000万円』は本当か?!仕送り額の平均も含めて大検証!(2020/04/03)
  • 運営サイト一覧
  • 運営会社情報
  • 取引保険会社・提携代理店一覧
  • よくある質問
  • 勧誘方針
  • プライバシーポリシー
  • 反社会的勢力に対する基本方針
生命保険乗合代理店業務品質評価運営認定代理店 当社は、生命保険協会を運営主体とする乗合代理店業務品質評価の認定代理店です。
株式会社トラストライフ

Copyright © TRUSTLIFE. All right Reserved.

▲TOP ホームへ